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3D プロジェクションマッピング制作後記

3Dプロジェクションマッピング(3分2秒) サンプルムービー


「3Dプロジェクションマッピング制作後記

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企画制作部:カノウです。

今回3Dプロジェクションマッピングがどのように制作されるかの過程を制作後記としてご紹介いたします。これから3Dプロジェクションマッピングをイベントなどでお取り込みになる皆さまの参考になれば、と思います。

自分は「企画制作部」という部門に所属しております。
そこは制作のみならず、「企画」という名前が表すように、研究・実証などもしており、
いわゆるラボラトリーのようなものも兼ねています。

プロジェクションマッピングという言葉が日本の業界内で聞かれはじめたころ、時を同じくして当社もハード運用(高輝度DLPプロジェクタ)、ソフト制作両面の検証をはじめました。


そもそもプロジェクションマッピングとは何か?


新しい映像の表現方法として最近注目されている、プロジェクターを使った映像の表現方法で、建物やオブジェクトに光を投影すると、カタチや色が変わったように見えたり、飛び出して見えたりと、とても不思議な映像が見れます。
3D Projection Mappingや、単にマッピング、なんて呼ばれ方をしています。

メガネなど特別な装置がいりませんし、一度に多くの人が楽しむことが出来ます。
一方プロジェクターの光を使いますので暗くないと見えずらいという特徴もあります。

最新の技術のように思われますが、原理自体は単純で、まっすぐに進む光をどうオブジェクトに投射するかが鍵となります。
ヨーロッパで発達してきており、それは恐らく壁が白くて大きい、日照時間が少ない、
映像の文化が発展しているなどがあげられると思います。
さらにスイスでは毎年Mapping Festivalなる大会も開かれているようです。


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実験及び検証はアークベルのリソースを活かし、サンセットスタジオ鷺沼で、プロジェクターも10000ルーメンの大型のもので何度かに渡って行った。

以前に壁への投影は検証していたので、今回は立体のオブジェクトへ。

スタジオの中にサイコロ(木でできた立方体)を置き、写真を撮る。


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それを持ち帰り、制作。
この正面の写真のまま制作してみる。



後日、実際に投影。実験してみると、プロジェクターの位置から見ると、映像は歪まないが、見る位置を変えると酷く歪む。

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何となく分かっていたが、やはり奥行きのあるものに合わせるのはもっと考えなくては。


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そこで隅々まで寸法を計測、それをイベントレント部:丹治がCADで図面を起す。

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そのデータをもとに3DCGソフトを使い、実際の空間と同じものをパソコンの中に作成。

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ちなみに色々なやり方があるが、3DCGソフトは必須。ないよりは確実にあったほうがいい。

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現場で幾度か調整。すると合った。
ただし、一台のプロジェクターで投影しているので、当然影が出る部分はしようがない。

次への課題として、プロジェクターを2台使い、見える部分を全てカバーするとこに。
カタチも今までのものより複雑なものに。
左右からなので、手間も増え、複雑になる。
上手のプロジェクターで右と上面、下手のプロジェクターで左面をカバー。



■操作側の様子




それをテストランと題した、外部むけへのデモンストレーションとして発表することに。

今回は遂に一般に公開するので、見せ方も考えなければならない。
ただのデモというよりは作品ぽいものを作りたかった。
まず音楽を加工。一般に広く公開する予定だったので、気に入ったものを選曲、出だしはアンビエント風の音で、中盤以降はリズムのある曲を繋ぎ合わせる。我ながらうまく行った。
音に合わせて映像が展開するような構成にした。インスタレーションアートとしての雰囲気を狙った。

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テストラン前日。

中盤の映像が気に入らない。箱の中身が透けるような演出にしたかったが、どうにもうまくゆきそうにない。
一瞬迷ったが、やりなおすことに。夜、修正開始。透けるのはやめて、左右の壁を使っての動画を作る。
色味をあわせて、蝶を飛ばすことに。
2面の微調整、コンポジット、レンダリングなど、ぎりぎりまで制作。午前3時を過ぎて帰宅。
翌日8時、集合。



プロジェクターの調整を丹治が担当。リモコンを握り締め、ひたすら押しては引いての微調整を繰り返す。
いくらCG上で合っていたとしても、実際の現場ではどうしてもずれる、それをいかにカバーしてピッタリと合わせるかが、重要な要素になってくる。

ひたすら調整、公開の時間に合わせて調整完了。
その日は色々な方がいらしてくれました。


その後、更なる進化のため、メディアサーバーのMedia Master Proを導入、
メディアの管理とともに、現場での調整が直感的かつスピーディーに。

技術、演出、ともに奥が深いので、この分野、今後ともに期待です。


【使用ソフト】

Adobe After Effects CS5、CINEMA 4D、その他グラフィックソフト

【送出機材】

Grass Valley T2

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DLPプロジェクター: Panasonic TH-DW10000(10000lmフルHD対応)×2

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