新商品発表イベント用 ブランドムービー 60秒

3DCGを使ったモーショングラフィックスで
商品のブランドイメージを高める映像演出

実写では表現が難しいカットでも3DCGであれば、360°どこからでも見ることができ、何度でも試せる。
そしてそれをモーショングラフィックスに組み込み作品とすることで与えたいブランドイメージを訴求できる。

Point 1

3DCGとモーショングラフィックスを組み合わせることで、
実写では表現しにくい世界観が表現可能

Point 2

アークベルならイベントでの大型プロジェクターや
LEDビジョンなどの機材連携運用も可能

– 3DCGを使った映像制作の流れ –

▶︎Step 0 チーム編成

本件はノートパソコンの新商品発表イベントのオープニング用映像として商品実写(撮影)を前提に企画された。
ただし演出方針がたとえばPCを回転させながら落ちていくなどと実写での再現は不可能と判断。今回モデリングで3DCGを起こすことを軸に、音楽とマッチした動くデザインとして映像を制作していくこととなった。

社内でチームを編成。プロデューサーを軸にディレクター以下各スタッフをアサイン。
モーショングラフィックスデザイナーと、3DCGのモデリング/アニメーション担当を交え、全体の流れの構成やデザインなどを協議、コンテを作成していく。
ツールはCG担当がモデリングとアニメーションまでMayaで行い、モーショングラフィックスデザイナーがCINEMA4DでCGアニメーション・レンダリングのほか、AfterEffectsでのコンポジットを含めたモーショングラフィックスの作成から仕上げまでを担当。
音楽についてはいつもチームで動いてもらっている外部サウンドデザイナーへ制作の依頼した。

今回の制作はイベント会場のスクリーンが変則的なワイド画面で、さらにSNS用の16:9サイズの2種類のため、画面デザインに留意して進めることに。

ティザー映像

ラフ段階でのコンテ

▶︎Step 1 モデリング

モデリングにあたり図面、 CADデータを使うことが一般的だが、今回は実物のノートパソコンを撮影しモデリングをすることになる。
実物であるノートパソコンが届いてから、まずは詳細なサイズの計測。同時にさまざまな角度から写真を撮影し、実寸でのデータとしてマシンに取り込む。
そしてそれをMayaで3D空間上に再現していく。作業を重ねるにつれ日に日にモニタ上にPCの形状が見えてくる。
ある程度形ができてきたらディテールを詰めるためライティングを調整。ここは実際の撮影と同様に、3Dの空間に仮想のライトを配置していく。
今回の商品となるPCは基本的に全て黒っぽいグレーなので、照り返しなど見栄えのよい位置を探る。
試写では「写真(実物)みたいだ」とのフィードバックを受け、さらに作業を進める。

モデリング モデリング
モデリング

▶︎Step 2 モーショングラフィックス

CG制作と同時に絵コンテだけでは伝わらない部分をモーショングラフィックスデザイナーが先回りしてテスト版としてビデオコンテを作成。

モーショングラフィックス モーショングラフィックス モーショングラフィックス
モーショングラフィックス

最終段階に近いコンテ

そしてイベントでの期待感、登場感を高めるため、音楽に合わせたデザインとモーションの制作。
モデラーが作成したCGも組み込み、商品の特徴や得たい効果を打ち合わせしながら具体的なレイアウトへ落とし込んでいく。

レイアウト

▶︎Step 3 投影テスト

今回は実際のイベントを想定し、イベント会場で投影テストをした。
特に商品発表会の会場スクリーンはワイド画面の特殊なサイズのため、スクリーンの規模間や会場の空間を把握するべく現地での確認が必須だった。

▶︎終わりに

クライアントへのチェックを重ね、幾度かの必要な修正を重ね、最終的にイベント用ワイドスクリーン版と、SNS用通常版、2つの映像が完成した。
予定通りイベントも無事終了し、チーム一同達成感があった。
自分もSNSで時々今回のムービーが流れてくるたび、映像制作の過程を思い出しては一人ほくそ笑むのであった。