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SONY PXW-FS7とATOMOS SHOGUN INFERNOでハイスピード撮影

2018.06.25 テーマ: 機材情報

今回はSONY PXW-FS7とATOMOS SHOGUN INFERNOを組み合わせて240fpsのHFR(ハイフレームレート)撮影を行う方法についてです。

FS7本体のみでHFR撮影する場合は180fpsまでしか収録できませんが

・拡張ユニット SONY XDCA-FS7
・インターフェースユニット SONY HXR-IFR5
・RAWレコーダー SONY AXS-R5
・専用メディアAXSメモリーカード
を使用すると240fps(DCI2K時)や4K RAW収録が可能になります。

ただこの組み合わせだと、カメラ周りが複雑になるし重くなるしレンタル価格も高いし……

今回ご紹介する方法は、もっとシンプルにHFR撮影がしたい!という方にはオススメだと思います。

【今回使用する機材】
・SONY PXW-FS7
・拡張ユニットXDCA-FS7とバッテリー
・ATOMOS SHOGUN INFFERNOとSSD

1.まずFS7に拡張ユニットを取り付けます。

写真1

写真2

2.メニュー→System→ベース設定

撮影モード… Cine EI

カラースペース…任意

スキャンモード…2K フルもしくはセンター

写真3

3.メニュー→System→コーデック→RAW


写真4

4.メニュー→System→記録フォーマット

RAW出力フォーマット…24P,30P,60Pから任意のフレームレートを選択してください(今回は60Pを選択)
※解像度はDCI 2K(2048×1080)のみになります。



写真5

5.メニュー→Recording→S&Qモーション

設定…ON

ハイフレームレート…操作不可

フレームレート…240Pもしくは120P(今回は240Pを選択。60Pベースのため4倍スローになります)

写真6

6.拡張ユニットのRAW OUTとSHOGUNをケーブルで接続します。


写真7

5.で設定したフレームレートがSHOGUN側で確認できればセッティングは完了です。


写真8

SHOGUN側のRecボタンを押すか、SHOGUNのトリガー機能をSonyに設定し、FS7側のRecボタンを押せば収録が可能になります。
専用レコーダーを使用してカメラ一体型のセッティングにしようとするとベースリグやロッドが必要になりますが、これならSHOGUNを取り付けるアームなどのアクセサリーのみでシンプルに組めます。



写真10

更にSHOGUNは再生スピードを変更できるため、いちいちPCに取り込まずともスロー速度のイメージ確認が容易であることと、また再生確認中に見たいシーンまで全員がモニターの前でジリジリ待つ……その結果もう1テイク、なんてありがちなこともなくなり、確認がスピーディーに行えるため現場がスムーズに進行します。



写真9

もちろんHFR撮影だけでなく、DCI4K(4096×2160)60PのRAW収録が可能になります。
※SHOGUNの収録フォーマットをProRes RAWにした場合のみ

こんなところでしょうか。
今回のメリットを短くまとめると、

・セッティングがシンプル
・スロー速度のイメージをつかみやすい
・再生時に速度が変更できるので見たいシーンをすぐ見れる
・DCI4K60PのRAW収録が可能
・レンタル価格が安い!

いかがでしたでしょうか?
みなさまぜひぜひお試しください。

撮影用プロンプターとは?

2018.06.12 テーマ: 機材情報

今回は、弊社でレンタルしております、撮影用プロンプターについて紹介します。

さて。そもそもプロンプターとは?という方のために簡単に説明します。
プロンプターには大きく分けて3種類あり、
舞台で歌詞や進行台本を表示させる”ステージ用”
演説の際に使う”スピーチ用”
そして、弊社で取扱のある”撮影用”プロンプターになります。

写真1

撮影用プロンプターは、PCと接続し、原稿やカンペを
“ハーフミラー”という、片方は反射し、一方は反射しない特殊なガラスに映し出し、
ミラー越しにカメラを設置することで、
演者はミラーに映っている原稿を読める、という仕組みです。
結果、目線のずれない説得力のある映像が撮れます。

写真1

写真1

写真1

一番下の画像が、カメラ側から撮ったものです。

※ハーフミラーを通したカメラは、
ミラーの特性で一絞り分ほど映像が暗くなりますのでご注意ください。

機材のセッティングや、付属しているノートPCのソフト設定などについては、
現場で実際に使用しているノウハウも含めて次回ブログでお伝えします!

LEDスクリーン(ディスプレイ)ドット欠け修理

2018.06.07 テーマ: アークベルの品質管理

弊社ではLEDスクリーン(ディスプレイ)にドット欠けが発生した際に自社内にて修理を行っております。
LEDは非常に繊細な機材の為ドット欠けが発生しやすくなっておりますが、その際は速やかに修理対応を行い、常に良いコンディションで出荷ができる体制を整えております。
今回は常に行っている修理の工程と複雑な修理をご紹介させていただきます。
先ず初めにドット欠けには種類があります。
①ドットが完全に消えて点灯しない
②RGBのどれかが点灯せず色抜け状態になってしまう
基本的には2.7mmドットにある接点6カ所を基盤に半田付けする作業であり、良い工具・技術が必要な作業になります。
肉眼・人の手での作業では限界レベルに近いのでこれ以上細かくなってしまう作業ではメーカー開発側も交換を進めてきます。







半田付けをする際に防水を剥がしての作業を行っておりますので、防水加工を再度行います。
防水加工は念入りに2~3回の重ね塗り加工を行います。基本的には1時間程度間を空けるのが理想的です。





防水加工剤が乾燥後マスク材を画面に固定して終了。



以上の工程を日々行い現場に対して万全に備えております。



基本的な修理は以上になりますが、場合によっては特殊な修理が必要になる時があります。
それは難しい角の修理や、単純に1ドットに半田付けしている6箇所が外れてしまっているのではなく、
土台の部分になるパターン自体が剥がれてしまっている場合です。
1ドットに対して6箇所のパターンが存在しているのですが、そちらが剥がれてしまった場合は、バイパス修理と言い他のドットのパターンから繋ぎこむ必要があります。
その際は髪の毛よりも細い銅線を使用して半田付けを行います。
少し見にくいですが写真をご覧ください。


如何でしょうか?
1ドット2.7mm内に6箇所の半田付けがあり隣同士はくっついてはいけません。
非常に繊細な修理である事がお分かりいただけたと思います。
弊社ではこちらの作業を素早く且つ確実に行えるように日々実践をしております。
その他にはメンテナンスにとても重きを置いており、現場終わりにすぐ検品を行い、出荷前にも再度検品を行っております。
また、検品時にはドット内の信号の強さを1つずつ確認します。
よって現場でのトラブルがなく設営もスムーズに行える事、構造を把握しておりますので万が一トラブルが発生した際もその場で迅速に対応が可能というのが強みになっております。
今回は修理についてご紹介をさせて頂きました。
この様な工程で修理作業を行っているという事がお伝えできていたら幸いです。
LEDのご相談はどうぞ、アークベルまでお問合わせください。


イベントレント部 TECHNICAL STAFF 中島昴