さて前回は、使用しているスタジオ照明機材のDMX仕様書を読み込んで、適切な動作モードに設定。
各照明は個別に制御したいと思っているので、機器1台が該当の動作モードで確保するDMXチャンネル数を確認。
さらに、2台目以降に接続する同型機器のDMXチャンネルが何番から始まるか、それぞれ足し算をする必要がある~
という内容でした。
実際に接続してみる
ここまで、机上の話として進めていましたので、いよいよ実際にDMX信号を通してみます。
DMX出力のインターフェースには、ENTTEC社のDMX USB PRO(旧機種)を使います。https://www.enttec.com.au/product/dmx-usb-interfaces/dmx-usb-pro/
USBで使えるDMX512が1系統のIN/OUTインターフェースで、実験・開発用に用いられる例が多いです。
DMX信号のプログラミングですが、プログラマブルなライトコントローラーが無かったので、TouchDesigner というツールを使用して、必要な機能を用意することにしました。
DMX USB PRO をセットアップ
日本語情報でネット検索すると、古いバージョンでのやり方が出てくるため混乱しましたが、2023年現在の方法は以下の通りだと思います。
1.ENTTEC社のページに行く https://www.enttec.com.au/
2.DMX USB PRO の製品ページからドライバとファームウェアイメージをダウンロード
https://www.enttec.com.au/product/dmx-usb-interfaces/dmx-usb-pro/
2.ドライバとEMUというソフトウェアの体験版をインストールする
https://www.enttec.com.au/product/dmx-lighting-control-software/emu-sound-to-light-controller/
3.DMX USB PRO をパソコンに接続する
4.EMUを起動して、設定メニューに入りデバイスをスキャンする
5.するとDMX USB PRO の設定項目が見つかるので、クリックすると本体設定やファームウェア更新などができるようになります
このソフトウェアはライトコントローラーとして色々使えるように見えますが、有料サブスクリプションです。しかしハードウェアのファームウェア更新や設定等で使用するぶんには、とくに期間の制約は無いようでした。
次回はこのインターフェースに流すDMX信号のプログラムを作っていきます。