映像視聴リスク解析(ハーディングチェック)
光点滅による光過敏性発作(PSE)・てんかん症状発症リスク対策

映像視聴リスク解析サービスイメージ

テレビ放映では標準化されている「ハーディングチェック*」と呼ばれる光過敏性発作(PSE)対策を目的とした映像解析サービスを、他業種・他業界のお客様へ向けてカスタマイズを行い、ご提供しています。あらゆる分野での視聴事故を予測・予防できます。

*パカチェック、パカパカチェックとも呼ばれます

ご依頼事例(放送媒体以外)

イベント映像
空間演出
プロジェクションマッピング
サイネージ広告動画
YouTube掲載動画
SNS掲載動画
  • イベントでのアタック動画
  • 販売促進用のPR動画やアプリ紹介動画コンテンツのYouTube展開
  • プロジェクションマッピングのスクリーン投影用映像コンテンツ
  • 空間演出コンテンツ(空間照度の変化測定を目的に、空間を撮影した映像べースで測定)
  • スマホ用ゲームコンテンツ
  • デジタルコンテンツを使ったリハビリシステム

その他
配信用動画、インタラクティブコンテンツ、動画広告、動的デザインのWEBページ、Google AdWords用のアニメーション広告
アミューズメント機器用映像、Unity、Unreal Engine、Vtuber(バーチャルYouTuber)、ボーカロイド、 空間コンピューティング映像、イマーシブ映像 など

アークベルの特長

  • スピーディな対応
    最短で即日のハーディングチェックが可能です。お急ぎの場合でもまずはご相談ください。
  • 映像の修正対応
    検査失格の場合でも、専門技術者が必要なカットの調整を承ります。
  • 解析結果のログのお渡し
    アークベルではHarding FPA分析証明書の他にも、ご希望があれば解析結果のログをお渡しすることができます。
    解析結果のログを閲覧することで、修整箇所の特定が把握しやすくなります。
  • 最新版のHFPA-Desktopを使用
    アークベルでは最新のHFPA-Desktopを使用しています。
    2024年7月のバージョンアップでは、アスペクトレシオが4:3-19:10, 1:1-3:1まで全てのガイドラインでサポートされました 。

ご利用の流れ

ご利用の流れ

※当社で修正作業を行う場合は別途料金が発生します
※映像により修正作業を承れない場合がございます

サービスに含まれるもの

  • お持ちのコンテンツに対するPSEリスク解析メニューのご提案
  • 1回のフル解析(検査方式は英国オフコム(UK-OfCom/ITU 2009)方式)
  • 失格時の調整後再解析(1回まで、演出変更等が無い場合のみ)
  • Harding FPA分析証明書(PDF)の発行

オプションサービス

  • 失格時の調整方法についてのご相談・専門スタッフからのアドバイス
  • 解析結果のログをお渡し
HFPA-Viewerで解析結果のログを閲覧

アークベルではHarding FPA分析証明書の他にも、解析結果のログをお渡しすることができます。
専用ビューワーの「HFPA-Viewer」で解析結果のログを閲覧することで、修整箇所の特定が把握しやすくなります。
「HFPA-Viewer」が必要な方はお問い合わせください。

光過敏性発作(PSE)について

光過敏性発作(PhotoSensitive Epilepsy:PSE)とは、映像コンテンツの視聴により発生が確認されている「てんかん」症状などの総称です。日本国内では、1997年12月にテレビ東京系で放送されたアニメ「ポケットモンスター」による視聴事故が広く知られています。その後、大きく報道される機会は減りましたが、現在でもテレビ放送・映像ソフト・遊技機・アミューズメント機器・スマートフォン向けアプリなど、さまざまな分野で症例が報告されています。

Web・ゲーム業界におけるPSE対策の現状

Web業界では、W3Cが発行するWCAG 2.0において、レベルAAAの基準で光過敏性発作への配慮が推奨されています。しかし、日本国内ではこの問題の認知度が低く、企業が独自のガイドラインを設けていたとしても、演出やクライアントの意向が優先されることが多く、十分に遵守されていないのが現状です。
ゲーム業界においては、ユーザーに「症状を感じた場合はすぐにゲームを中止し、医師の診察を受けてください」といった警告文が表示されるケースが一般的ですが、実効性には課題が残っています。特にスマートフォン向けゲームアプリでは、過度な演出が原因でPSEの症状を訴える例もあり、新しい市場ではPSEリスクの認識が不十分なことが多いです。その結果、企業が事故や訴訟のリスクを想定しないままコンテンツを提供してしまうケースもあります。

PSEリスク評価のためのハーディングチェック(Harding FPA)

PSEリスクを評価する方法の一つに、ハーディングチェック(Harding FPA)があります。これは、映像コンテンツの光過敏性リスクを解析し、放送用ガイドライン(Ofcom, Japan NAB)に適合しているかを判定するツールです。主にテレビ放送や映像制作の分野で使用されています。 一方で、ハーディングチェックはビデオ信号や動画ファイルを対象としたものであり、立体的なオブジェクトや空間内の明るさ測定には対応していません。また、ゲームコンテンツに関しては、「NG(Nintendo Game)」というゲーム専用のガイドラインも存在し、RGBベースでの解析が可能ですが、一部のゲーム会社様で導入・運用されている状況です。

企業のリスク対策と証明書の活用

新たな市場に参入する際には、PSEリスクを正しく認識し、適切なチェックを行うことが重要です。特に、映像コンテンツのPSE対策が不十分だと、消費者からのクレームや訴訟リスクが高まる可能性があります。ハーディングチェックなどの実績と信頼性のある検証方法を活用し、適合証明書を取得することで、貴社の安全対策への取り組みを証明し、企業価値を高めることができます。

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