テープノイズ検査サービス

映像コンテンツが溢れる現代において、その「品質」は視聴者の満足度やコンテンツの価値を大きく左右します。
特に、放送用コンテンツやアーカイブされる貴重な映像資産にとって、ノイズやエラーのないクリアな映像は不可欠です。
しかし、従来の目視による品質検査では、多大な時間とコスト、そして人的リソースが必要となり、微細なエラーの見逃しや検査基準のばらつきも課題でした。

私たちプロビデオサービスは、これらの課題を解決するため、ニコンシステム社製の高性能ベースバンド・コンテンツ品質検査装置「Nikon VQ-BB10」を導入し、高精度な映像ノイズ検査サービスを提供しています。
「VQ-BB10」は、人間の目では捉えきれない微細なエラーも1フレーム単位で自動検出し、映像・音声品質の向上と検査業務の大幅な効率化を実現します。

  • ベースバンドコンテンツ品質検査装置ニコンシステム VQ-BB10
    ベースバンドコンテンツ品質検査装置
    ニコンシステム VQ-BB10

特長

  • 高精度な自動検出
    1フレーム単位での精密なエラー検出により、見逃しを防ぎます。
  • 効率的な検査プロセス
    比較映像が不要なため、迅速な検査が可能です。
  • 詳細なエラーレポート
    エラー発生状況をリアルタイムで監視し、エラー発生時の映像キャプチャとログ情報を保存。
    レポートとしてファイル出力も可能です。
  • 柔軟な検査範囲設定
    タイムコードで指定した範囲の任意の映像を検査できます。

ノイズ分析情報サンプル

映像検査項目

  • テープノイズA1~A5、B1~B2 … テープ特有のノイズを自動検出します
  • ブラックアウト … 黒フレームを検出します
  • フィールドブラックアウト … 黒フィールドを検出します
  • フリーズ … フリーズフレームを検出します
  • サブリミナル … 相関の低い映像が、1フレームまたは1フィールド挿入されていることを検出します
  • フィールドドミナンス … トップフィールドとボトムフィールドの反転を検出します
  • 光点滅 … 輝度点滅、赤色点滅も検出します
  • タイムコード不連続 … タイムコードが不連続のフレームを検出します
映像検査項目

音声検査項目

  • 無音・瞬間無音 … 閾値以下の音声を無音として検出します
  • モスキート音 … 設定した周波数(高域)の範囲内の音声をモスキート音として検出します
  • ラウドネス … 検査開始から検査停止までのIntegrated Loundnessを測定します ※「ARIB TR-B32」準拠
  • トゥルーピーク … 画像の1フレーム期間内で1サンプリング以上の閾値を超えた場合に検出します ※「ARIB TR-B32」準拠
  • サンプルピーク … 画像の1フレーム期間内で1サンプリング以上の閾値を超えた場合に検出します
音声検査項目

人間の目視によるチェックでは捉えることが難しい映像ノイズの混入を防ぐため、1フレーム単位で検知できるニコンシステム社製の専用機器を導入し、デジタイズ納品物の品質向上に努めてまいります。

また、ベーカム / デジタルベーカム / D2のデジタイズを実施する際は作業時にVTRエラーログ機能を活用して、エラーが発生している場合は該当タイムコードの映像を確認後、ノイズの有無を検査いたします。

本サービス導入による3つの大きなメリット

  • 映像品質の大幅な向上
    目視では検出困難な微細なノイズやエラー(光点滅、サブリミナル、ラウドネス異常など)も確実に捉え、コンテンツの品質を飛躍的に高めます。品質チェックのばらつきを抑え、常に安定した高品質な映像を提供できます。
  • 検査業務の劇的な効率化
    従来、多くの時間と人手を要した品質検査作業を自動化。作業時間を大幅に短縮し、人的リソースを他のクリエイティブな業務へシフトできます。
  • コスト削減の実現
    検査に関わる人件費の削減はもちろん、エラーによる再作業や修正の手間を未然に防ぐことで、トータルコストの削減に貢献します。

こんなお客様に最適です

  • 放送局、番組制作会社、ポストプロダクションなど、高品質な映像制作を目指すすべての事業者様
  • 過去の膨大なビデオテープ資産のデジタルアーカイブを計画・実施されている企業・団体様
  • テープ素材からのデジタイズ作業や、デジタル化された素材のQC品質チェックが必要な事業者様
  • 映像コンテンツの品質管理体制を強化し、業務効率とコストパフォーマンスを向上させたいとお考えの事業者様

運用イメージ

運用イメージ

テープノイズ

こちらが実際のHDCAM映像ノイズです。

HDCAM映像ノイズ

デジタル映像にノイズはつきものです。
たとえばYouTube等で動画を見ていると、いたるところに大なり小なりの映像ノイズが発生しています。

WEBで見る動画ほど顕著ではありませんが、TVCMや番組のマスターテープとして使用されているHDCAMやHDCAM-SRテープにもノイズは含まれることがあります。

HDCAM映像ノイズ

放送用ビデオテープといっても、デジタルであれば「コーデックで圧縮したデータを記録する」という部分では動画ファイルと同じです。

データ転送由来のノイズなど、一瞬映像が乱れるタイプのノイズも発生することがあります。
このタイプのノイズは明らかに視聴を妨げることが判っているので、混入を防がなければいけません。

これらさまざまなパターンのノイズを検出するために当社では専用機材 ニコンシステム製 VQ-BB10を使用しています。

ベースバンド・コンテンツ品質検査装置 VQ-BB10

ベースバンド・コンテンツ品質検査装置 VQ-BB10

HDCAM/HDCAM-SRのノイズパターンに反応してエラーフレームを記録し、この結果から、問題のあるフレームをチェック/修正することで適正な映像品質を維持しています。

HDCAM/HDCAM-SRのノイズパターン

プロビデオサービスにお任せください

プロビデオサービスは、長年にわたり培ってきた映像技術と豊富な経験、そして「Nikon VQ-BB10」という最先端技術を融合させ、お客様の大切な映像資産の価値を最大限に高めるお手伝いをいたします。
テープノイズや映像品質に関するお悩みは、ぜひ当社にご相談ください。
お客様のニーズに合わせた最適な検査プランをご提案いたします。

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