テープノイズ検査サービス
プロビデオサービスではテープからデジタイズ作業、デジタル化された素材のQC品質チェック作業を行う際にベースバンド品質検査装置 VQ-BB10を使用しています。
VQ-BB10は人間の目視によるチェックでは捉えることが難しい映像ノイズの混入を防ぐため、1フレーム単位で検知できるニコンシステム社製の専用機器です。
弊社ではテープからデジタイズなどの納品物の品質向上に努めてまいりました。
過去の膨大な映像資産に変えるアーカイブやファイル変換作業は、映像品質のチェックが重要です。
プロビデオサービスでは数々の経験から得た知識と技術を活かしお客様の大切な映像資産にテープノイズや映像品質に問題がないか検査いたします。
ぜひお問い合わせください。
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ベースバンドコンテンツ品質検査装置
ニコンシステム VQ-BB10
運用イメージ
特長
▼アーカイブ作業における品質チエックを効率化
▼作業の効率化を推進。目視などのコスト削減にも繋がります
▼ノイズ分析情報をリスト化、Excelデータにてお渡しいたします
ノイズ分析情報サンプル
テープノイズ
映像のノイズには様々なパターンがありますが、テープノイズについてご説明させて頂きます。
こちらが実際のHDCAM映像ノイズです。
デジタル映像にノイズはつきものです。
たとえばYouTube等で動画を見ていると、いたるところに大なり小なりの映像ノイズが発生していると思います。
WEBで見る動画ほど顕著ではありませんが、TVCMや番組のマスターテープとして使用されているHDCAMやHDCAM-SRテープにもノイズは含まれることがあります。
放送用ビデオテープといっても、デジタルであれば「コーデックで圧縮したデータを記録する」という部分では動画ファイルと同じです。
データ転送由来のノイズなど、一瞬映像が乱れるタイプのノイズも発生することがあります。
このタイプのノイズは明らかに視聴を妨げることが判っているので、混入を防がなければいけません。
これらさまざまなパターンのノイズを検出するために当社では専用機材 ニコンシステム製 VQ-BB10を使用しています。
ベースバンド・コンテンツ品質検査装置 VQ-BB10
HDCAM/HDCAM-SRのノイズパターンに反応してエラーフレームを記録し、この結果から、問題のあるフレームをチェック/修正することで適正な映像品質を維持しています。
映像検査項目
- テープノイズA1~A5、B1~B2 … テープ特有のノイズを自動検出します
- ブラックアウト … 黒フレームを検出します
- フィールドブラックアウト … 黒フィールドを検出します
- フリーズ … フリーズフレームを検出します
- サブリミナル … 相関の低い映像が、1フレームまたは1フィールド挿入されていることを検出します
- フィールドドミナンス … トップフィールドとボトムフィールドの反転を検出します
- 光点滅 … 輝度点滅、赤色点滅も検出します
- タイムコード不連続 … タイムコードが不連続のフレームを検出します
音声検査項目
- 無音・瞬間無音 … 閾値以下の音声を無音として検出します
- モスキート音 … 設定した周波数(高域)の範囲内の音声をモスキート音として検出します
- ラウドネス … 検査開始から検査停止までのIntegrated Loundnessを測定します ※「ARIB TR-B32」準拠
- トゥルーピーク … 画像の1フレーム期間内で1サンプリング以上の閾値を超えた場合に検出します ※「ARIB TR-B32」準拠
- サンプルピーク … 画像の1フレーム期間内で1サンプリング以上の閾値を超えた場合に検出します
人間の目視によるチェックでは捉えることが難しい映像ノイズの混入を防ぐため、1フレーム単位で検知できるニコンシステム社製の専用機器を導入し、デジタイズ納品物の品質向上に努めてまいります。
また、ベーカム / デジタルベーカム / D2のデジタイズを実施する際は作業時にVTRエラーログ機能を活用して、エラーが発生している場合は該当タイムコードの映像を確認後、ノイズの有無を検査いたします。
テープノイズ・光点滅・ラウドネスチェックはアークベルにお任せください。