映像アーカイブサービス

「2025年までにデジタルファイル化しなければ永遠にアクセスできなくなりかねない」
ユネスコが2019年に「マグネティック・テープ・アラート」という警告を発しました。
理由として考えられることは、
01.磁気テープの劣化
時間の経過とともに、磁性体の劣化、テープの伸縮、表面の摩耗などが起こり、データの読み取りが困難になったり、データが消失したりするリスクが高まります。
適切な環境下で保管しても、ある程度の寿命を超えると劣化は避けられません。
02.再生機器の老朽化・消失
磁気テープを再生するための機器等が製造中止になったり、修理部品が不足したり、維持管理が困難になってきています。SONYでさえもHDCAMとHDCAM-SRについて、一般サポートは2022年度末の終了してしまいました。(延長サポートはあっても2027年度末まで)
03.専門家の減少
磁気テープの取り扱い、保守、修理に精通した専門家の数が減少傾向にあります。 この技術を継承することが難しくなっているため、将来、機器の修理やデータの復旧が困難になる可能性があります。
04.フォーマットの非互換性
過去に利用されていた磁気テープのフォーマットは、現代の機器では再生できないものも多いです。 変換技術が確立されていない場合、貴重なデータにアクセスできなくなる可能性があります。
これらの要因が重なることで、2025年という期限が設定されたと考えられます。
期限はあくまで警告でありますが、早急にアーカイブ化・デジタル化を進めることで、データの消失やアクセス出来ないリスクを軽減できます。
アークベルのプロビデオサービスでは、大切な映像資産を後世に残すために、再利用・共有しやすいファイル形式での「映像アーカイブサービス」を提供しております。
デジタイズなどの作業を一貫して行える設備を完備しているため、迅速かつリーズナブルな作業価格でサービスをお届けします。
ぜひ一度「アークベル プロビデオサービス」という新しい選択をお試しください。
お取り扱い可能なメディア

SDテープ | デジベ / べーカム / D2 / mini DV / DVCAM / DVCPRO / βcam / U-matic / DVD / 8mmテープ / Hi8 / VHS / VHS-C / 1インチテープ |
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HDテープ | XDCAM / HDCAM-SR / HDCAM / DVCPRO HD / HDV |
音声テープ | オープンリールテープ / LP / EP / SP / DAT / MD / DTRS(DA88) / カセットテープ |
フィルム | 8mmフィルム / 16mmフィルム / 35mmフィルム |
その他メディアもご相談ください。
ご利用の流れ
巻き直し
作業前にエンジニアがテープの風通しのために早送り・巻き戻しを行います。
(必要な場合)クリーニング・修復
テープにカビなどが発生していて使用できない場合、クリーニングや修復を行います。
※ 必ずお見積とともにお客様にご判断いただき、進行いたします
※ 映像が取り出せる確約的な保証はございません
デジタイズ

その他ご希望の形式がございましたらお気軽にお問い合わせください。
クオリティチェック
デジタイズ時にVTRによるテープコンディションエラーチェックやHD素材はNICON VQ-BB10によるクオリティチェックを行います。
<テープコンディションエラーチェックとは>
テープコンディションエラーは業務用VTRにて検知しますが、保守サービス業者向けの機能のため、オペレーションマニュアルには記載されていないことがあります。
弊社プロビデオサービスでは、アーカイブ作業の際に必ずデジタイズ毎にエラーログを確認しています。エラーが発生した場合は、該当するタイムコードを確認の上、ノイズの有無やVTRの相性を検証し、必要に応じて再キャプチャを行い、お客様の大切な映像資産をデジタイズいたします。
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テープコンディションエラーチェック
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ベースバンドコンテンツ品質検査装置
ニコンシステム VQ-BB10
検査項目
ご希望があればハーディングチェックや、SD素材はPulsarによるノイズチェックも可能です。
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パカパカチェッカー
Harding FPA -
ファイルベース自動QCシステム
Pulsar basic Ver.7.2
検査項目
メディアに保存

DropboxやGoogleドライブなどご指定のクラウドストレージに保存します。

納品・配送
宅配便を利用した配送だけでなく、安心安全の自社配送も可能です。

(必要な場合)アーカイブ後のビデオテープの廃棄
アーカイブ後のビデオテープは作業完了後に返却いたしますが、廃棄をご依頼いただくことも可能です。
指定の処分施設にて安全に廃棄いたします。
映像資産の二次利用向けデータ変換
弊社は全国各地のデジタルサイネージ広告出稿などに必要な要件をしっかりと理解していますので、安心してお任せください。
・デジタルサイネージ広告出稿などのOOHデータ
・VOD(ビデオオンデマンド)用データ
・スマホやタブレット・PC用データ
・Web掲載用動画データ
など
事例紹介
弊社のアーカイブサービスを実際にご利用いただいたお客様の声、事例紹介を掲載しております。
事例1 著名ミュージシャンのビデオテープ映像をデータ化某プロダクション/音楽出版社 様
KIZUNA JAPAN株式会社 様
某メーカー系企業 様
某メーカー系企業 様
Q&A
- Q1. アーカイブとはなんですか?
- A1. 文書など、より厳格な基準でアーカイブという用語を定めている団体や例もありますが、 本サービスでは「冗長性のある整理されたデータ保管」の意味で「アーカイブ」という用語を使用しています。
- Q2. どんなメディアに対応できますか?
- A2. 過去に取り扱いのあるメディアは以下のとおりです。
下記一覧に無いものも、お調べしますのでご相談ください。
1インチVTR, 16mmフィルム, BETACAM, BETACAM SP, Betamax, D2-VTR, Digital BETACAM, DV, HDV, U-matic, VHS, S-VHS
- Q3. アーカイブ後のビデオテープはどうなりますか?
- A3. 作業完了後に返却いたします。
指定の処分施設にて安全に廃棄をご依頼いただくことも可能です。
- Q4. 古い映像なので素材が傷んでいないか心配です。
- A4. デジタイズ後のビデオは、少なくともエッジ部分には大小のノイズが乗っています。画面周囲のノイズクロップ編集を行うことも可能ですし、現状保存としてそのまま取り込むこともできます。カビなどが発生していて使用できない場合は、別途クリーニング作業をご案内できるケースもございます。(素材が必ず復元されるものではありません)
- Q5. 依頼したいのですが、メディアの種類が不明です。
- A5. メディアの画像などをお送りいただければ、可能な範囲でお調べいたします。物量が多い場合は現地で確認・撮影の上、お見積いたします。(現在関東圏のみの対応)
- Q6. 未現像のフィルムが出てきた!
- A6. 16mmフィルムの現像からデジタイズまでの実績があります。まずはご相談ください!
