ライティング・コラボレーションかなまち 東京理科大プロジェクションマッピング2017

ライティングコラボレーションかなまち

事例概要

2017年11月18日(土)19日(日)の2日間で、理科大葛飾キャンパスにてプロジェクションマッピングのイベントが開催されました。 2016年に初めてライティングコラボレーションかなまちとして実行してから2回目となります。 昨年に引き続きアークベルが企画、プロデュース、機材協力で参加をしました。

制作後記

こんにちは、制作部の狩野です。

2017年11月18日(土)19日(日)の2日間で、理科大葛飾キャンパスにてプロジェクションマッピングのイベントが開催されました。
2016年に初めてライティングコラボレーションかなまちとして実行してから2回目となります。
昨年に引き続きアークベルが企画、プロデュース、機材協力で参加をしました。

昨年の模様 ライティング・コラボレーション 理科大プロジェクションマッピング2016
ダイジェスト https://www.youtube.com/watch?v=JFk__Guc5eA&t=1s
メイキング https://www.youtube.com/watch?v=_wwmQ2aYCqI&t=705s


ライティングコラボレーションかなまちとは、
葛飾区の金町駅周辺から東京理科大学葛飾キャンパスまでの道のりに光を灯す「かなまちイルミネーション」、
東京理科大学葛飾キャンパスの校舎を映像・音楽で彩る「理科大プロジェクションマッピング」、
その他理科大の学園祭など、これら一連の事業を総称したものとして企画されたイベントです。
春から学生クリエーターの募集をするなど学生主導の下コンテンツ制作含め実施されました。


理科大の学園祭に合わせて、光のコラボレーションの一環としてプロジェクションマッピングが行なわれました。
当日は東京都立葛飾総合高等学校吹奏楽部による演奏や、司会のひなたなほこさんによるライブもあり大変盛り上がりました。

  • 制作後記
  • 制作後記

マッピングの投影対象は、東京理科大キャンパス内 管理棟という大きな建物、
その投影面の大きさ は横63m X 縦18mと、大学の校舎を使ってこれほど大きなイベントはまれです。

この記事ではイベント準備から当日のことを書こうと思います。


11/15(水)プロジェクター台、ステージ設置
午前中から現場にてプロジェクターを載せるやぐらと、舞台となるステージの設置工事。
コンテンツチームも最後の追い込み。学生チームからはギリギリまでやらせてください!とのことで、
データの納品は現場持込とした。
いよいよあと3日、ただ天気予報は週末雨の予報。天気が気になる。

  • 制作後記
  • 制作後記


11/16(木)プロジェクター設置、プロジェクターの搬送

今回のプロジェクターはPanasonic PT-RZ31KJ

3チップDLPレーザータイプでなんと31,000 ルーメン、それを2台という強力な布陣で挑む。
天気予報では土曜日の降水確率が90%、イベント中は降らないことを祈りつつ、しかし雨風の養生は念入りに。

  • 制作後記
  • 制作後記

暗くなったタイミングでマッピングの調整を開始。ただひたすらに72枚の窓枠一枚一枚丁寧にガイドを合わせていく。
やはり外は寒い。ストーブはあっても手足がかじかんでくる。

  • 制作後記
  • 制作後記
  • 制作後記

かつしか下町ライティングプロジェクト代表で地元の活性のためにプロデューサーとして動いていただいている小林さん(以下小林P)から真夜中におでんの差し入れ。暖かさが腹にしみる。

  • 制作後記
  • 制作後記

午前3時、マッピング終了。明日にそなえ各自帰宅。



11/17(金)リハーサル
午前中に音のリハーサル、MCのひなたなほこさんのマイクチェック。
午後、暗くなってから実際のコンテンツを投影してのリハーサル。
まだコンテンツの修正もあったりとバタバタだが、ひとまずマップは合わせたし投影に関しては安心。
ただし、やはり天気が気になる。
本番が近づくにつれてどんどん降水確率が上がってくる。
明日が本番というのについに降水確率100%になった。
MCの歌や吹奏楽の演奏を予定していたが、雨なら中止。例年とても盛り上がるものだけに中止となれば残念だ。



11/18(土)本番
ついにこの日が来た。春から企画が動き出し、各所がさまざまな準備をしてきて苦労もいろいろあったし、
それがやっとこの日がきた。早いような感じもするし長かった気持ちもする。

  • 制作後記

天気はやはり雨。思ったよりも雨脚は強くはないが、小雨でも吹奏楽は楽器のために中止とのこと。
しかし去年も直前で雨が上がった。小林Pが「いや大丈夫、雨は上がります」と口にし続ける。
根拠は不明だが、勇気付けられる。みんなかすかな希望を持って準備をすすめる。

17:30 イベント開始
あたりはすっかり真っ暗。大学にもお願いして照明をすべて落としてもらったかいがあり、マッピングとしては
最高の環境。
そしてなんと、ここにきて降り続いていた雨がやんだ!
いよいよ理科大プロジェクションマッピング スタート!

  • 制作後記
  • 制作後記
  • 制作後記
  • 制作後記
  • 制作後記

多くのお客が詰めかけた広場で、司会のお笑い芸人井上マーさんととひなたさんのトークで笑いが絶えない、
歌や吹奏楽の演奏で盛り上がったり、みんなでマッピングを見ているという空間、そこには一体感があった。
雨にもついに降られず、1日目は無事に終了。みんな本当におつかれさまでした。



深夜25時 日付が変わって日曜、夜中に小林Pから携帯に着信あり。
こんな時間にどうしたのかと思って電話口に出る。「大変です、テントが吹っ飛ばされました!」
へ?一瞬頭が真っ白になる。テント?テントって?「オペのテントです!PCも何もかも、風で飛ばされました!」

どうやら夜が更けるにつれて、雨雲は去っていったのだが、今度は風が出てきた、それが大学の校舎に囲まれた空地に
ビル風となって吹き降ろし、設置していたテント・プロジェクターに襲い掛かったというのだ。

やばい、どうする?取り急ぎ現場の対応は任せて、各所に電話。しかし当然みんな帰宅済み。それもかなりの遠方だ。
直ぐに対応できるはずもない。とりあえず状況報告だけすませて電話を切る。
一番近いのは、、、俺か。明日の投影はどうなっちゃうんだろう。そんなことを考えながら急ぎ車を走らせる。

  • 制作後記
  • 制作後記

深夜26時、現場に到着。話には聞いていたがものすごい風だ。さっきまでいたテントに向かう。しかしそこに合ったはずのテントはない。
もっとぐちゃぐちゃで悲惨な状態を想像していたが、むしろ何もない。もとから何もなかったくらいにきれいに何も無い。

状況を飲み込めず電話をすると、隣の校舎に避難しているという。

  • 制作後記
  • 制作後記

校舎に入ると、なんと深夜にも関わらず地元の方々が総出で片付けをしてくれていた!
吹き飛ばされたと聞いていたPCもみんなのお陰で無傷できれいな状態。水の被害もなさそう。
これなら明日の投影もいけるかも、そう思った。

恐る恐るPCの通電の確認をしてプロジェクトが立ち上がることを確認、よかった。
ここからひたすら片付け&仕分け。
地元の方には帰っていただき、朝4時までかけてなんとか終了。
元のテントは骨が曲がってしまったので、一回り小さいもので何とか対応することに。

後はプロジェクターだ。これだけの風なのだから、いくら頑丈なやぐらを設置して雨風対策をしたとしても
多少はズレている可能性がある、ただどのくらいのズレなのか、実際に見てみないことには分からない。
折角時間を掛けてマップの調整をしてきた。それが大きくずれたのであれば本番前の明るい時間にもとに戻すのは難しい。
でもいま考えていてもしょうがない、すべては明日だ。そういって帰路に着く。

翌11時。昨日とは打って変わっていいお天気。
葛飾区の方、小林P、PMAJ、田邊さん、各所が集まって現場の復旧。
テントを貼るところから再び始める。そしてPCとプロジェクターの結線。
夕方を待ってプロジェクターに火を入れる。うっすらガイドの画像が校舎に浮かぶ。
やはりマッピングはズレていた。
ただし調整担当いただいたPMAJ石川氏「この程度なら始まるまでに調整できますよ」とのこと、ありがたい。

幸い2日目は始まる時間も遅い。すっかり暗くなったころには調整は完了。
あとは時間が来るのを待つだけ。

天気は晴天、そのお陰か 一回目の投影が近づくに連れてどんどんとお客さんが来始めた。
広い公園にいっぱいのお客さん。こちらもテンションが上がる。MCの合図とともに投影スタート!

  • 制作後記
  • 制作後記
  • 制作後記

マッピングの映像投影、音楽ライブ、軽快なトーク、すべてにおいてたくさんいろいろなことがありましたが、
無事に終えることができました。
天気には泣かされそうなったがこれもいい経験として次回に活かせればと思っています。
みなさん、大変おつかれさまでした、次回もよろしくお願いします!